新年のごあいさつ(2026年1月)

一般社団法人 岡山県老人保健施設協会
会長 秋山 正史(倉敷藤戸荘)
明けましておめでとうございます。
令和8年の念頭にあたり新年のご挨拶を申し上げます。
さて、昨年も物価高と人材不足に苦しめられた一年でした。コロナ対策による財政出動やウクライナ戦争による資源高を発端とした物価高騰の波はいまだに日本全国を襲っており、それまで長く続いてきた低金利とも相まって、この数年は4~50年振りのインフレとなっています。
昨年は、お米の値段が2倍になったと書いていましたが、今では2.4倍です。物価高騰の勢いは止まるところを知りません。一方で、私たち医療・介護業界の給与は各施設必死の努力にも関わらず十分に上がったとは言い難い状況です。生活を維持するため、不本意ながら介護の職を離れ全く違う分野に転職する方も一定数いらっしゃいます。このことが人口減少による求職者減少に追い打ちをかけて、介護人材の不足を加速させています。昨年の12月には国会で補正予算が組まれ、3%の賃上げに相当する補助金が出る見込みです。また、今年の春には賃金部分に対する期中改定も予定されています。政府も色々と努力をしていますが、これだけでは到底十分なものとはならないでしょう。
では、私たちは今何をするべきなのでしょうか?
私たちの仕事は、人間が尊厳を持って人生を全うするためになくてはならない仕事です。医療とともに社会の安定を担っています。だからといって、最後は政府がなんとかしてくれると他力本願でいてもよいでしょうか?私はそうではないと思います。
報酬が十分に上がらない、人材は不足しているとなれば、残る手立てはただ一つ、生産性を上げるしかないと考えます。私もかつては、介護ほど属人的で生産性を上げることが難しい仕事はないと感じていました。しかしながら、昨今のICTの進歩は凄まじいものがあります。ご利用者一人ひとりをモニタリングすることによって、特に夜間の介護サービスの提供方法を劇的に変えることができる時代です。これまで1時間かかっていた記録時間が、音声入力にすることで3分の1の20分ほどにまで短縮できます。これらの技術を駆使して10%生産性を上げるだけで、スタッフの待遇改善が十分図れるはずです。
今こそまさに行動する時ではないでしょうか!
